小川洋子「博士の愛した数式」小説執筆の参考に分解してみる
僕は趣味で小説を書いています。
結構される方もいると思うのですが、小説を執筆し始めると、読んでいる小説の構造を
やたらと分解したくなります。
ということで分解してみました。
対象は、大好きな作家の一人である小川洋子さんの「博士の愛した数式」です。
あくまでも分解。一般化して要素を羅列した(例:事件発生など)だけなので分析の域にまで達していません。
また直接的なネタバレはないはずですが、物語の筋が何となくわかり、新鮮味が薄れてしまうので、
未読の方は読まないほうがいいと思います。とても愛らしい話です。ぜひ読んでみてください。
物語の起伏を思い出し、自分の書いている話のプロット作成の参考にするなどに使用頂ければと思います。
小川洋子「博士の愛した数式」
特徴:大体三十ページで一コマが描かれている
A 登場人物・世界観の設定
a キーマンの性格描写 主人公の性格描写
B 登場人物たちの関係を変える何かの事件が発生
b 変わっていく様子を描写
C 完全に変化
c 変化した中で事件が発生
D キーマンへ個人的な事柄の更に深い描写
d それに関連した出来事を起こす
E キーマンの意外な一面。または変化
e 主人公からアプローチ
F eが原因で事件が発生
f 事件が深刻化。関係が壊れる。翻弄される主人公たち
G その翻弄が、事態を思わぬところへ。好転?
g 関係が修復される
H より一層強固になる主人公との関係
h その描写
I 主人公たちが抱える問題の伏線
i 問題を起こす前までの描写
J 問題発生
j 問題解決
K 物語の終わりに向けて動き出す
k 終わり
さらに深く構造を見るときは、私は脚本術の、自分なりのプロットの型などに
あてはめて考えたりしています。
色々なやりかたで分析が可能だと思いますので、良い方法があれば教えてくださいね。