ぼくオレ日記。

ネタや雑念など。

「妖怪ウォッチGO」だったら

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ポケモンGOが面白い

案の定流れにのってポケモンGOをプレイしております。7/22のリリースから2週間程経過し、現時点でレベルは17、捕まえたポケモンの数は65匹。Ingressに乗り遅れてしまっていたので、位置情報ゲームをようやくプレイすることができました。

エンタメは何をするにも売れるかどうかは博打です。が、ゲーム性とコンテンツ力が相乗効果を持って、高いハードル順当に超えられたのだと思います。

実際の街を歩きながら、スマホのカメラ越しにポケモンを見つけ、捕まえる。「ポケモンジム」となった場所を育てたポケモンで奪い合う。

運動の効果はそれほど期待していませんが、外出、寄り道をしたくなるという点で、定型気味のライフスタイルに変化が出た点はよかったです。プレイするユーザーが街中で視覚化されやすいため風景の変化も面白く、またお互い妙な一体感を感じることもあります。

「眠くなるまで歩く」という経験をした人もいるのではないでしょうか。さすがにそこまではしないですよねはい僕です。

 

ポケモンより妖怪ウォッチの方がコンセプトはあっている?

と楽しくプレイしている状態ですが、ふと思ったのが妖怪ウォッチの方がコンセプトが合致しているのでは」ということ。

・現実世界に出現するキャラクターを見つける

・デバイス越しにそれを発見する

というのが、まさに妖怪ウォッチのそれだからです。設定は以下の通り。

妖怪ウォッチ
ウィスパーが主人公に渡した時計型アイテム。男の子主人公(ケータ)の場合は腕時計型になっているが、女の子主人公(フミちゃん)の場合はペンダントのように首からさげる懐中時計型になっている。レーダーで付近に潜む妖怪の位置とランクを測定し、フタの部分の妖怪レンズを通して見て、普段見えない妖怪を探し出し分析することにより妖怪を発見できる。妖怪ウォッチ - Wikipedia

版権元のレベルファイブはちょっと悔しい思いをしているのではないかな、と思いました。もちろん、ポケモンという世界に通用するコンテンツ力がNiantecというパートナーを獲得し、またヒットに繋がったと思います。妖怪ウォッチも海外に進出しているとはポケモンには敵いません。

しかし、日本ではやや勢いが落ち着きあるものの、妖怪ウォッチポケモンレベルでヒットしています。日本限定だったらどうか? 同様の位置情報ゲームが出たらどうなったか、と考えてもみました。

答えは簡単です。

プレイしません。

思い入れのないIPは逆効果になる

そうなのです。妖怪ウォッチは単純に僕のような20代の年代から見たら、概要は知っていても思い入れがなく、低年齢の印象が色濃い。逆に、ポケモンについては、長期にわたってゲームシリーズが出たことにより、徐々に低年齢から全年齢にシフトし、IPとして受け入れやすくなっている。

共通と話題となるコンテンツ力が、新しい技術や遊びを体験するきっかけを作ったのではないかと思います。

ポケモンを追加しないほうが人気が続く?

ゲームにはいつか飽きがきますが、それを防止するため、アップデートは当然のように予定されています。

ポケモンを収集するゲームとしての側面が強い本ゲームでは、当然のように初代以降のポケモンが追加されてくるでしょう。特に本年は新作の発売が予定されており、この辺りの追加が予想できそうです。

しかしそこで問題になるのは、前述の「思い入れのないIPは逆効果になる」という部分。もし新作のポケモン等、見慣れないポケモンが追加されると、一気に隔世感が強まりそうではないかと思います。新ポケモンが増えるたび、そう言った人は増加するでしょう。

個人的には、ポケモンは追加せず、交換や対戦、育成という要素の強化を図った方が、初代発売時の追体験→プレイ続行という意味では非常に良い選択肢なのではないかと思いました。当時を知っているというアドバンテージと、自分が当事者である事実がプレイ参入、続行に重要なのではないでしょうか。よくしらないポケモンが増えると、きっとそれは妖怪ウォッチGOと同じような位置付けのものになり、途端にやる気をなくすと思います。

最後に

妖怪ウォッチGOだったら」を考えると、こんな結果になりました。

現在、もっとも知名度の高い初代のポケモンを利用して獲得したユーザー層、ARという相当既出の技術で楽しむライトユーザー層が欲しいもの。それは新しいゲーム体験や新しい刺激ではなくて「思い出の追体験」「共通の話題」という強固なコンテンツ力なのだと思います。

嗜好が細分化し、個人、小コミュニティにカスタマイズされた今となっても、大衆向けの話題がないがしろにされることはなく、ごく少数については逆にかなり重宝されるものになっているのではないでしょうか。

追記

ちなみに、記事をしばらく書きかけにしていた間に以下のようなニュースが出ておりました。

ポケモンGOの新要素は新ポケモン追加、トレード、『ポケセン』的な拠点など。時期はしばらく先(ジョン・ハンケ氏) - Engadget Japanese

トレード等楽しそう。しかし時間が経った今少し温度感は下がっているのは事実。

共通の話題となったコンテンツのハードルは「まだやってる」という離脱プレイヤーの冷めた目線。そんなハードルを乗り越える充実したアップデートとゲーム性はどんどん予定されているはず。

ひとまずゆるく長く付き合える遊びになったらいいなあと思いました。

 

www.pokemongo.jp